４月２日から７日まで開催されていた、【hana2009】という生け花展で４日と５日の２日間に渡り、hair showをさせて頂きました。

【hana2009】とは、京都市芸術文化協会の主催による、生け花展で、毎年４月に開催され、毎年違ったテーマにそって様々な作品が展示されます。今年は『ブランド』というテーマで若手華道家と造形作家とが、ともに空間を彩るコラボレーション展でした。
『ブランド』ということで、それぞれ色んなブランドをイメージソースに作られた作品ばかりです。
アートなテイストを含んだ展示会で、想像力や発想力が膨らみます。

今回、このHair showのお話を持ってきて頂いた“BAIAN”さんの作品たち…

左から【HERMES】　【CHANEL】　【Christian Louboutin】

この“BAIAN”さん、どこかで目にした方もいらっしゃるのでは・・・？
そうです。我がsnob Eternita店のあらゆる所に散りばめられているのです。階段、エントランス、フロント、トイレ・・・。
ぜひ、またご来店の際にご覧下さい。

さて、本題のhair showですが・・・
テーマは《雪月花》
雪、月、花　それぞれをテーマに掲げ、１日に３ステージ行いました。
《雪》は白くて、キラキラしていて、純粋で・・・Wedding!!
ということで"アップ"のステージに。
《月》は暗くて、尖っていて、神秘的で・・・It's COOL!!
ということで"カット"のステージに。
《花》は華やかで、にぎやかで、カラフルで・・・So HAPPY!!
ということで"メイク"のステージに。

テーマが決まると各チームそれぞれデザインをおこし、制作、ミーティング、制作、ミーティング・・・を繰り返し、創り上げていきます。

今回は２人のモデルさんを３ステージ通してのチェンジ。
ブログでも紹介しましたが、本番当日、舞台裏ではドタバタです。１時間おきのステージだった為、短時間で解体し、またつくっていきます。

企画、構成から本番まで約２ヶ月。
テーマを決める所から始まり、全体の大まかなステージ構成、モデル、衣装、デザイン・・・
あっという間に過ぎて行きました。

この１つのshowに、本当にいろいろな方のアイデアやデザインが組み込まれています。
ヘアデザインはそれぞれ担当者達が集まり、１人１人イメージしてデザインしたものを発表し、そこから１つにしぼったり、良いテイストをプラスして創り上げていき、
テーマに沿ったイメージで、なおかつこちらの要望に沿って提供、アドバイスして下さった【ANOCOLOE】さんの衣装があり、
ヘアとファッションを繋ぎ、生け花展とHair showという一見、想像しがたい２つをコラボレーションすべく、ご協力、提案して下さった【BAIAN】さんのお花があり、、、
と、本当にいろいろな方面の人と、たくさんの人間の発想力や想像力がつまっています。

それを１つにまとめるのはすごく難しい事でもありました。想い描いている事を相手に伝えるのも難しい事でした。人数が多くなればなる程、色んな意見やアイデアが飛び交い、それは良い事でもあり、まとまらない、というデメリットでもあります。
でもそんなたくさんのアイデアやイメージを上手く組み込んで１つのものを創りあげていく、というのはとても良い刺激にもなるし、良い経験にもなります。自分だけでは出てこなかったもの、知らない世界、違った考え、全て手に入るのです。
故に時にはぶつかったり、人の考えや想像力がすごすぎて、自分がちっぽけに思えたりすることもあります。投げ出したくなることもあります。それでも誰かとみんなで１つのものを創りあげていくのはすごく楽しく、充実した日々を過ごす事ができます。日々勉強です。
そう感じることができたこの２ヶ月でした。

ありがとうございました。

text.勝間